色のユニバーサルデザインを知ろう

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その配色、実は見えにくいかも!?

プレゼン資料やポスターなどを作る時、色を使うことで文字を強調したり、図や表をわかりやすくすることがあります。しかし、作り手が「見やすい!」と思った配色が、見る人全員にとって見やすいとは限らないのです。

以下の図を見てどう思うでしょうか。

この記事では、人間の色の見え方の違いや、カラーユニバーサルデザインについて説明します。

色の見え方は人それぞれ

色覚には、個人差があります。人間は皆同じように色を見ているわけではありません。人間の色覚のタイプは、大きく5つに分けられます。

もっとも割合が多い色覚型を持つ人を「一般色覚者」、それ以外の4つの色覚型を持つ人を「色弱者」と呼びます。色弱者は、日本人男性の約20人に1人、女性の約500人に1人いるとされています。けっして少なくはありません。

一般色覚者と色弱者では、色の見え方が異なります。例えば、一般色覚者にとっては区別がつきやすい色が、色弱者にとっては区別がつきにくいことがあります。以下の例を見てください。左側の図は、色弱者にとっては右側の図のように見えることがあります。

このように色覚には多様性があるため、色を用いてできるだけ多くの人に正確に情報を伝える時には、どのような色覚の人にもわかりやすい配色をすることが重要です。

そこで、カラーユニバーサルデザインの考え方を取り入れてみましょう。

カラーユニバーサルデザイン

カラーユニバーサルデザインとは、人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方のことです。

カラーユニバーサルデザインでは3つのポイントを定めています。このポイントに沿ってデザインをすることで、多様な色覚に配慮したデザインにすることができます。

  • 出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。
  • 色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。
  • 色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする。

CUDのポイント – 特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構CUDO
http://www2.cudo.jp/wp/?page_id=86

ここで注意したいのが、カラーユニバーサルデザインが色弱者のためのデザインではなく、色弱者にとってだけではなく、一般色覚者にとっても情報が伝わりやすく見分けやすいデザインである点です。カラーユニバーサルデザインを取り入れることで、できるだけ多くの人に正しく情報を伝えられるうえ、整理された見やすいデザインにすることができます。

カラーユニバーサルデザインを取り入れてみよう

いざカラーユニバーサルデザインを実践しようとしても、色についての知識がないとなかなか難しいです。カラーユニバーサルデザインの参考になるように、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構は「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」を策定しています。まずはこれを参考にしてみましょう。

カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット – 特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構CUDO
http://www2.cudo.jp/wp/?page_id=1565

記事の最初に示した図を、カラーユニバーサルデザインを意識して直したものが以下の図です。

変更点

  • 使う色をカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを見て変更
  • 色の境界線がわかりやすいように縁取りを追加
  • 凡例を引出線でつなぎ、情報が伝わりやすく

変更点

  • 使う色をカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを見て変更

最後に

これまでに述べたように、色は、情報の伝わりやすさに大きく関わってきます。色を気にすることで、より伝わりやすいデザインを心がけてはいかがでしょうか。

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